耐震診断ってどんなこと?

建物の被害の可能性の大小を知ることを耐震診断といいます。

建物の耐震性能とは、地震のエネルギーを吸収できる能力のことで、建物の強さと粘りに、建物の形状 と経年状況を考慮して決められます。

  • ■建物の強さとは、地震力に耐えられる能力のことです。
  • ■建物の粘りとは、柳のように地震力を受け流せる能力のことです。
  • ■建物形状は、建物の平面形や断面形、そしてバランスによって決められます。
  • ■経年状況は、現地調査によって、建物の老朽化の度合いを判定するものです。

耐久診断 図2

耐震指標(Is値)

  • ■建物の耐震性能を表す指標をIs値(Seismic Index of Structure)といいます。
  • ■その値が大きいほど耐震性が高く、過去の震害例との関係から目標性能を定めています。

各種耐震診断法

耐震診断法 特徴
耐震改修
促進法
国土交通省告示第184号耐震診断・改修に関する指針 梁・柱・壁の強さと粘りから建物の耐震性を推定する詳細な検討法
非構造部材、建築設備の診断も規定
(財)日本建築
防災協会
既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震
診断基準

第1次診断法:

建物重量と柱・壁の断面積等で推定する
簡略検討法

既存鉄骨鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準

第2次診断法:

柱・壁・コンクリート強度・鉄筋量等から建物の
強さと粘りを推定する方法

第3次診断法:

梁・柱・壁の強さと粘りから推定する
詳細な検討法

既存鉄骨造建築物の耐震診断および
耐震改修指針
各部材の材料・幅厚比・横補剛間隔・仕口耐力・接合部耐力等から保有水平耐力と靭性指標を算定する方法
木造住宅の耐震精密診断 耐力壁の種類、配置、長さ等から推定する検討法
(財)建築保全
センター
官庁施設の総合
耐震診断基準
全官庁施設の防災拠点としての役割を考慮し、
重要度係数を設定
非構造部材、建築設備の診断も規定
文部科学省 公立学校施設に係る
大規模地震対策関係法令
公立学校施設としての重要度係数を設定
鉄骨造の屋内運動場等の耐震性能診断
基準も規定
建築基準法 建築基準法施行令第3章 現行基準である新耐震設計法を準用する検討方法

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